メンタルブロック
これを知っておかないとすべてがムダになる。
私たちの心の中には、多くの場合、生まれたときからのいろいろな経験によって出来上がってしまった「できない」「ダメだ」と否定的に考えてしまう「壁」のようなものがあります。
それを「メンタルブロック」と呼びます。
たとえば「エレファント症候群」という言葉があります。
インドでは捕獲してきた像を調教するときに、まず頑丈な竹につなぎます。
像は竹を揺さぶり、何とか引き倒そうと苦戦した揚げ句、この努力が無駄だとわかると、もう抵抗することをあきらめます。
像がいったんそう思い込めば、地面に小さな杭を打って、そこに細いひもで像の足をつなぐだけでも、像は逃げません。
像の心の中に「逃げられない」という「メンタルブロック」がつくられてしまったからなのです。
サーカスの動物たちも同じようなやり方で調教されています。
「メンタルブロック」があると、潜在意識は私たちの願望実現に驚くべき力でストップをかけます。
メンタルブロックが働くと、言葉では「1億円貯める」と言っても、心は「今、不況だし、安月給だから無理かな」と思います。
「将来は一流スポーツ選手になる」と言っても「でも世の中は厳しいからそう簡単には・・・」となります。
これは車で言うとアクセルをふかしながらブレーキを踏んでいる状態です。
この状態はしんどくて、体もこわしやすいものです。
とすれば、あなたは驚くべきスピードで幸運街道を突っ走れるでしょう。
あなたの人生に「幸せ」と「お金」を呼び込めるかどうかは、このメンタルブロックをはずせるかどうかにかかっています。
では、メンタルブロックをはずし、潜在意識をプラス方向へ向けて活性化させるためには、どうすればいいのでしょうか。
これについて、マーフィー博士は「心身をリラックスさせ、自分の中に成功のイメージを明確に浮かび上がらせることだ」と言っています。
「心身のリラックスしている状態」のときには「アルファ波」という脳波が出ています。
これは幼児が周囲の声など耳に入らずに好きなお風呂に入っているとき、静かな公園を散歩しているときなどに出る脳波です。
心を鎮め、体をリラックス状態に保ちながら目を閉じて呼吸を整えることで、アルファ波の状態になることができます。
しかし、普通、この状態はせいぜい10秒程度し維持されるだけです。
その程度の状態では、潜在意識を活性化されることは難しく、アイデアやひらめきなどはなかなか生まれません。
「アルファ波」主体の状態が続く脳、すなわち「アルファ支配」の脳状態は、ヨガや呼吸法など、適切なトレーニングを積むことで獲得できます。
ただ、そのトレーニングには時間がかかるでしょう。
忙しい多くの人が、最も手軽にできる方法は、布団の中の時間を使うことです。
夜眠りに落ちる前のまどろみの状態の脳は、まさに「アルファ支配」。
この状態のときに、夢が実現したときのイメージや、プラスのイメージをたくさんインプットするのです。
イチロー選手などのように自由にアルファ波をコントロールできるのが理想ですが、まず、朝起きてすぐの状態と、夜眠る直前のまどろんだ状態を活用します。
そのために要する時間は一日数分です。
この時間をとれるかどうかで人生はまるっきり変わります。
マーフィーの言葉1:潜在意識に刻印をする良い方法は、ウトウトした状態で、それを心に語りかけることです。